今回は順序を変えて、先日リリースされたばかりのオフェリアです。


第二十一回

シングル「オフェリア」

 

1, オフェリア

2, 過ぎ去りし日々



track 1 オフェリア


作曲は2008年夏。午睡から目覚めたとき、頭の中でこの曲がほとんど完成し鳴っていた。

あとはキーを決め、コード進行を整えると、メロディー・ラインのブラッシュ・アップに時間をかけた。

レコーディングはまずスタジオ・アルデンテでデモ・テープをつくり、それにあわせてスタジオで久納弘幸が

ドラムスを録音。再び、アルデンテで残りの楽器を重ねていくやり方で制作された。

楽器の面でこれまでのママレイド ラグ・サウンドとの違いはというと、エレクトリック・ベースが江口直樹所有の

フェンダー・ジャズ・ベースから田中所有のフェンダー・プレシジョン・ベース(1964年製)に変わったことが

大きい。サウンドの表に出ることなく、包み込むような控えめな印象である。

ギルド製12弦ギター(1979年製)を初めて使用したのも全体のサウンドに影響している。リミックス・エンジニアの関口正樹氏の研究の成果もあって、倍音が豊かできらびやかな音像である。

2年もの間、田中は曲を書いては捨て、を繰り返していたが、ようやくまとまったこの曲は重要である。これまでのママレイド ラグの楽曲とは根本的に異なっている部分が多いため、戸惑う人が少なくないかもしれないが、聴き込んでいただければ、何かを感じ取っていただけるのではないかと思う。

マスタリングはおなじみ、田中三一氏(バーニーグランドマン・スタジオ)。


track 2 過ぎ去りし日々


8/29日のイヴェント・ライヴの直前、一息で書き上げた。

詩も文字通り、筆を滑らせるように、すらすらと書いたのを覚えている。

2本のアコースティック・ギターとエレクトリック・ピアノを中心としたアレンジ。

トラック1、オフェリアと比べると、ママレイド ラグらしいサウンドといえる。

スネア・ロールを多用したドラムス久納弘幸(MAMALAID RAGの前身バンドに在籍)は大変器用なドラマーである。田中のリクエストに難なく応えていた。

12弦ギターと「おもちゃ」のリコーダーをダビングして録音は終了、初々しい感じが何とも良かったので、ヴォーカルは仮テイクのものをそのまま使用している。


このシングル盤の音質は、「街灯」で培ったテクニックおよびハイクオリティなヴィンテージ機材をふんだんに使用して、安価にコンピュータのみで仕上げがちな昨今ではかなり高音質に仕上がっている。

もちろん、関口・田中(三一)両氏の技術によるものが大きいのは当然である。

Various

MAMALAID RAG