MAMALAID RAG 楽曲解説

楽曲解説を連載の形で再スタートします。

毎回数曲ずつ各曲の完成に至る経緯、レコーディングのエピソード等

交えながら掲載していきます。

 

     以前に引き続き、リリースしたばかりの楽曲をより深くみなさんに

     楽しんで頂くため、詳しい曲ごとの解説をいたします。

     なお、曲を聴いてから解説を読まれる事をお勧め致します。

 

                                                                      MAMALAID RAG

                                                                      田中拡邦

Various

MAMALAID RAG

第四回

アルバム「SPRING MIST」


TRACK 3 [ずっと二人で]


シングル「ふたりで目覚めたら」で田中はエレクトリック・ギターによる、リフレインを思いついた。

サビの部分で演奏されるそれは、キーを変えればどんな曲にも応用できるものであり、これは便利なものを

発明したと、田中は常々思っていた。

そのリフレインをマリンバの音で演奏し、そこから作り上げていった曲がこの「ずっと二人で」である。

したがって、曲作りの順番はサビ〜Bメロ〜Aメロの順となっている。最後に展開する大サビの部分を書き上げ、この曲は完成した。

曲を書いているときにはそういったイメージはなかったが、この曲は、アレンジを進めていくうち、アルバム「ファースト」収録の「悲しみ」の姉妹曲であるような気がしてきた。ギター・ソロはそういった事からオクターヴ奏法を採用している。「ファースト」の雰囲気が好みなリスナーの方々には、アルバム中、最も違和感なく馴染める曲であると思われる。

曲中もっとも気に入っているアレンジは、サビの中で挿入されるピアノのパッセージである。このスタッカートのフレーズが挿入される事により、マリンバのリフとも相まって、中国大陸を連想させる東洋風のサウンドに仕上がっている。田中はそれにアイデアを得て、ストリングスのアレンジにもそういった指示を出した。

歌のバックに雄大に流れるカルテットの旋律に耳を傾ければリスナーはそれを感じ取れることだろう。

また、この曲も含め、アルバムで多用されたパーカッションに「スプーン」がある。これは本当に文字通り、

                       、、

食事に使う二本の「スプーン」のはらをカチカチと叩き合わせたものである。これが予想以上に効果を発揮するもので、さわやかな疾走感を演出している。